母方の祖母が亡くなりました。
2週間前に元気で米寿を迎えたところでした。
祖母からは本当にいろんなことを教えてもらいました。
なかでも4歳か5歳の時、初めて針を持たせてくれた日のことは今も鮮明に覚えています。
針が危ないことは理解していたものの、まだ靴の左右も分かるかどうかという歳で、渡された端切れに見よう見まねで針を刺して糸を引いたらなぜかキャベツみたいな塊ができてしまい…内心困惑しつつ、それでも針と糸で何かを作ったことがうれしくて、隣で刺繍に勤しむおばあちゃんに「キャベツができた!」と見せたら、刺繍枠をわきへ放り出して並み縫いと返し縫いを教えてくれましたっけ。
旅行先で御朱印を集めるようになったのも、二人で訪れた京都で祖母が勧めてくれたからです。
おばあちゃんに買ってもらったその最初の1冊を棺に入れることにしたので(実際に祖母と行ったところは少ないですが)、写真に残して振り返ろうと思います。
平成17年4月 平等院・八坂神社

そんなわけで、私のいちばん古い御朱印は平成17年の宇治平等院にて。
70歳と15歳ののんびり日帰り旅行でした。
ちょうど、少し前に行った修学旅行で、お参りした記念にと行く先々でお守りを一つずついただいたらごちゃごちゃになった経験があり、これなら行った順に記録できるし日付も書いてくれるしいいなと思ったのです。
にしんそばを初めて食べたのもこのとき。おばあちゃんの希望でお蕎麦屋さんに入り、この辺ならではの食べ物だよと教わりました。修学旅行で京都名物を調べたときにはノーマークだったなあと思いながら。
平成17年8月 晴明神社

晴明神社は京都でのオープンキャンパスの帰りに一人で。
平成18年大宰府天満宮・19年湯島天満宮

ひたすら学業成就を願うお年頃!
平成22年 京都旅行
大学のとき同級生と行った京都旅行。

朝イチで上賀茂神社、そこから電車で鞍馬寺に向かい、奥の院から貴船神社側まで歩いて川床で遅めのお昼を食べるという、今の私には考えられないハードコース…。
湧き出した水が流れるようにさらさら書かれた「貴船神社」が、貴船神社の雰囲気そのままで感動したのを覚えています。

その次の日は嵐山へ。天龍寺は効率化のため全てはんこの御朱印でした。
この旅行では御朱印集めだす前(中学の修学旅行&友人と行った鞍馬寺)に訪れた寺社をもう一度回ろうとしたんだっけな。
嵐山では、迷い込むようにフラっと入ったオルゴール博物館がめちゃくちゃディープで楽しい世界でした。入口からつきっきりで解説してくれて、ひとつずつ目の前で動かしてもらえたんですよ。この時抱いたひそかな夢:ディスクオルゴールにALI PROJECTを演奏させること
平成24年 鎌倉
友人と日帰りで。

旗上弁財天のことを知らないで「なんかあそこ旗いっぱいあるー」とふらふら近寄り、「なんかここ違う御朱印あるっぽいー」くらいの勢いでいただいたところ、薄暗いガラスの向こうで異様に長い穂先の小筆が取りあげられ、穂先全体にたっぷり墨を含ませてべたん!と紙に下ろされ、みるみるうちにこんなすごいのが。
御朱印はあくまでお参りした記録、お守りの代わり、と思っていますが(本当は小筆の練習がてら写経をして納めたいと思いつつなかなか…)これほどのものを目の前で書いていただけるのはありがたいことですね。
平成25年 出雲大社
これは祖母と母と妹の4人で、2泊の旅行でした。
初日は午後到着で松江城を見るつもりが、お城のふもとの駐車場のすぐ隣に小泉八雲記念館を発見してしまい、うっかりそっちだけで時間が無くなった思い出。

このあっさりした大らかな御朱印、出雲大社の広い空が思い出されて私は好きです。
これがもう10年前になるのかー。
平成26年1月 明治神宮

友人と、遅い初詣として。
明治神宮の人造林や外苑のイチョウ並木って、当時の国力が感じられていいですよね。
平成26年6月 可成寺

初めて兼山に行ったときの!
ところで、祖母の棺に御朱印帳を広げたら(畳んだままでは燃えにくいのでNGだそう)この最後のページが祖母の首元に来てしまい、通夜の間は祖母と全然関係ない御朱印が窓から覗くことに…。
ちょっと気になったので、平等院側が顔の近くに来るように置き直してから見送りました。
そこんとこあんま考えずに入れたけど
御朱印帳を棺桶に入れるとお参りした神様仏様が迎えに来る説、こういう場合は
「えーと…御朱印で喚ばれてきたけど、あなたうち来たことあったっけ?」
「いえ、私の孫が…」
みたいなことになるんでしょうか。
現世でも
母のいとこ「はあー、叔母さんいっぱい回ったんだねえ」
父「いやこれは娘が…」
私「あの、でもこれとこれはおばあちゃんと一緒に行って…」
とそこそこややこしいことになりました。